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三角保合い(Triangle)

triangle 相場はいつまでも一方向に動き続けるものでなく,どこかで足踏みするもの。動きについていけなかったり行き過ぎを警戒する市場参加者が多くなれば,相場は自然に適当な水準で止まる。相場の足踏み状態,つまり踊り場がチャート上に作り出すパターンにはいろいろあるが,Triangle(三角保合い)は頻繁に現れる型の一つだ。

エリオット波動理論では一般に三角保合いは第四波の位置,或いはB波のポジションに出やすいとされ、その特徴は三角形内で五つの波が観察でき,各波はそれぞれ三波を構成するとされている。そして,特に三角形が上図のように二等辺三角形を横倒しにした状態(これをシンメトリカル・トライアングルと呼ぶ)になったとき、三角形内の五つの波には次のような関係が成り立つ。

  • c = a x 0.618 .....(1)
  • d = b x 0.618 .....(2)
  • e = c x 0.618 .....(3)
  • 式の中の a,b,c,d,eはそれぞれ、波の長さ(値幅)を表している

このうち(1)はあまり重要視されない。なぜなら a波は比較的短いことが多いからである。また、e波は予期される長さより短くなったり長くなったりと,ちょうど抵抗線に触れてうまい具合に跳ね返されることは希なことが多いようだ。

こうして三角形内でもみ合いを繰り返したのち,いよいよ相場が三角形を破る時が訪れる。三角保合いがブレイクされたあとの相場のターゲットは,図で示したようにe波が終わった地点から三角形の最大幅分だけ減じて(上昇相場では加えて)求められる。

[実例]

triangle 左図は 1989年 4月半ばから翌年 6月初旬にかけてのドル・円相場を週足で表したものだ。ドルが 130円台から 150円を超えるレベルまで急速に上昇したあと大きく値を崩し,その後約1年に及ぶ三角保合いを形成している。このときの三角形の最大幅はおよそ 18円。三角保合いが終了したと見られる 142.55から 18円を足した水準,160.55がターゲットとして設定される。実際の相場は 160.35まで上昇,ほぼ計算通りの動きを示した。


triangle 左図は 1986年12月下旬から翌年4月上旬にかけてのドル・円相場日足。160円水準から急落したドル・円相場は 150円付近で一旦下げ止まったあともみ合い局面へと移行。そのフォーメーションが三角保合いとなっている。三角保合いを構成する五波がおおよそ三波形態になっている点に注目。eで三角保合いが完成したと見られ、下値サポートラインを抜いたあとドル・円相場はやや時間をおいてから再び大きく値を崩した。下値サポートラインを抜いたあとのドル買い圧力の減退が顕著であり、あとから振り返れば相場が変調したことに気づくべきだったというのがわかる。154円水準で伸び悩んだ相場は三角保合いブレイク後のターゲットを大幅に越えて落ちてしまった。